成田から、アラスカ行きの新しい直行便が飛ぶことになりました。アラスカ航空が成田〜アンカレッジ線を、2027年5月13日に就航させる予定です。乗り継ぎではなく、就航!なんだかワクワクしませんか?
夏は毎日1往復、まずは2027年9月8日まで
運航は2027年5月13日から9月8日まで、毎日1往復です。その後は、2028年1月に週3便で再開する予定になっています。
| 便名 | 区間 | 出発 | 到着 | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| AS22 | 成田 → アンカレッジ | 21:45 | 12:00 | 7時間15分 |
| AS21 | アンカレッジ → 成田 | 14:10 | 翌日15:25 | 8時間15分 |
成田を夜の21時45分に出て、アンカレッジには同じ日の12時に着く時刻設定です。日付変更線をまたぐので、数字だけ見ると不思議な感じがしますよね。帰りはアンカレッジを14時10分に出て、成田には翌日の15時25分に着きます。運賃については、現時点で分かっている情報には載っていません。
使う機材はボーイング737-8
この路線に使われるのは、ボーイング737-8です。同じシリーズの737-10という選択肢もありましたが、航続距離を理由に737-8が選ばれたとのことです。
日本と米本土を結ぶ最短ルートで、単通路機で運航する唯一の便になります。
成田〜アンカレッジは、検討した会社が先に破綻していた
この区間には前史があります。ノーザン・パシフィック(のちのニュー・パシフィック航空)が、ボーイング757を使って成田〜アンカレッジ線を検討していたのですが、同社は破綻してしまいました。
観光? ビジネス? 就航のねらいは「両方」
アラスカと日本を結ぶ直行便、いったい誰が乗るのでしょう。ちょっと気になりますよね。
アラスカ航空にとって、この路線は初めての日本路線です。会社は、アラスカと日本の直行便を望む声に応えたもので、観光とビジネスの両方を後押しする路線だと説明しています。発表に寄せたコメントで、アラスカ州知事はオーロラやデナリ国立公園が日本からぐっと近くなることに触れつつ、資源やビジネスで日本と結びつきがあることも挙げていました。
とはいえ、夏は毎日、冬は週3便という季節運航のダイヤを見ると、主役はやはり観光のように見えます。成田を夜に出て、アンカレッジにはお昼に着くので、着いたその日から動けるのもうれしいところです。
アンカレッジといえば、乗り継ぎの地
アンカレッジと聞くと、「乗り継ぎの地」というイメージがありますよね。シベリア上空を飛べなかった時代、日本とヨーロッパを結ぶ北回りの便は、アンカレッジで給油してからヨーロッパへ向かっていました。シベリア上空が開放され、飛行機の航続距離が伸びるにつれて、立ち寄る便は少なくなっていきました。
今回の新路線は、少し違う形で「乗り継ぎの地」としてのアンカレッジを思い出させてくれます。アラスカ航空は2027年夏、アンカレッジからオースティン、ナッシュビル、ダラス・フォートワースへの直行便も土曜日に飛ばす予定です(6月12日〜8月7日)。成田から入って、アンカレッジで米国内線に乗り換える、という使い方もできそうです。
観光で行くなら、鉄道と氷河の夏
毎日運航するのは5月から9月上旬まで。アラスカがいちばん動きやすい季節です。アンカレッジを起点にできることを挙げてみます。
- アラスカ鉄道でデナリへ:アンカレッジ駅を朝8時に出る「デナリ・スター号」で、デナリ国立公園の入口まで約7時間半。北米で最北の鉄道で、車窓の景色がずっと続きます
- 氷河を見に行く:キーナイフィヨルド国立公園のエグジット氷河は、アンカレッジから車で約3時間。夏のシーズン(5月中旬〜10月上旬)はバスツアーもあります。駐車場から展望台までは舗装されたトレイルを20〜30分ほど歩きます
- オーロラは冬の便で:州知事もオーロラを挙げていましたが、ねらうなら2028年1月から始まる冬の週3便のほうになりそうです
ヨーロッパへ行く途中に立ち寄る場所だったアンカレッジが、今度は目的地になる。そう考えると、なんだか感慨深い路線です。


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